飲酒と執筆

あまりに執筆捗らないのでメモを残してみる

近ごろ届いたもの

sotope Newsの3月号が3月3日に届きました.
「X線計測が拓く新宇宙像」小山勝二
X線天文衛星による超新星観測の話.
・1993年打ち上げ「あすか」,2005年打ち上げ「すざく
・「あすか」の成果で,査読付論文は1300編.Oh! Big Science
・「明月記」に記載で有名なSN1006.「人類が記録したもっとも明るい超新星だったことは疑いない」で,「このスペクトル解析から,SN1006は核暴走型=Ia超新星だったことが判明した.史上最も明るい超新星だったことを科学的に裏付けたのだ.」後半がなんかよく判らんのだが,Iaは「標準光源」になるぐらいで,-19.5等だそうな.II型は明るさが様々で極新星もあるよんということなので,極新星が-19.5等より暗くなければ,後半のことは理屈に合わんと思うのだが???
・「我々の太陽系は数十万年〜百万年前の超新星の残骸(100万度の巨大プラズマ球)の中にいる.」こんなことも知りませんでしたよ.済みません.

後眺めたのは
中越沖地震により原発から漏れた放射能量の定量評価」今泉洋
・「実際に海に流れ出た放射性物質の量はデータから見て9×10^4Bqでこの放射能量は平均的なラドン温泉の9リットル分程度」これは,6号機のプールの水がじゃぶじゃぶしたやつの話.
・「大気中に散逸した放射能は4×10^8Bqで自然界から1人が1年間に受ける放射線量(2.4mSv)の1000万分の1の量」これは7号機の排風機切り忘れによるもの.後半もうちとちゃんと書いてくれないと素人の我々には理解できません.その他も文中になんか不整合多く,あかんやん.

EOSの2月19日号も届きました.
「Earthquake Early Warning Starts Nationalwide in Japan」M. Hoshiba et al.
狂大の狸学部で同級であった方が,書かれている判りやすい紹介文.PをとらえてSが来るまでに警報を出す,ということで,内陸の浅い地震では間に合わんかもしれん,規模のでか過ぎる地震では割れてる最中に最初の警報がでてしまうので,規模や拡がりを低めにとらえてしまうかもしれんと.いうことで万能ではない,発展途上だが,実際に運用される中で,改善されてゆくであろう,とのこと.