飲酒と執筆

あまりに執筆捗らないのでメモを残してみる

実用的?

究極の文房具ハック---身近な道具とデジタルツールで仕事力を上げる

究極の文房具ハック---身近な道具とデジタルツールで仕事力を上げる

出版社がちがうけれど「究極の」と同じような装丁.
ここまでやりますか?というような極端な話も出てくるが,変に高いブランド物を扱う文具本の多い中で,もっぱら実用性本位で書かれていて,面白く読めました.

断捨離 私らしい生き方のすすめ (DO BOOKS)

断捨離 私らしい生き方のすすめ (DO BOOKS)

昨年の12月にNHKの7時半からの番組でやっていて,その内容も痛いものが多かったんだが(デスクトップのアイコンを消して気持ちがすっきりしました,とか),何となく近所の図書館のOPACで検索してかかったものを,予約してみたの.1ヶ月後にまわってきたので,借りて,ざっと見た.表紙にある「片付けをすれば自分が見える好きになる」やら「私らしい生き方のすすめ」やら,からイメージされるとおりの本です.捨てることに関してもなんか微温的な「気合」の問題に還元されるだけで,何の論理もノウハウもない.そもそも「はじめに」からこんな調子ですよ.いわく「断捨離をはじめたことで,人生で初めてボールペン1本を使い切りました.絞りに絞って,選び抜かれ,サバイバー(生き残り)となったお気に入りのボールペンを使い切った時の喜びといったら、筆舌に尽くしがたいものがあります.同じようにボールペンを使い切ったダンシャリアンの仕事仲間と万歳して喜び合いました」.
 筆者は断捨離して部屋が綺麗になったら,結婚相手が見つかったそうな(実用的).それに関して「片方だけの靴下と恋愛観」なんてコラムがあって,いわく,「私といえば,『結婚?いい人がいれば,できればいいなあ』(中略)『そのうち』,『いつか』という姿勢でした.まるで片方になったまま,次の洗濯をうつろに待つ靴下に対する扱いと,見事なまでに合致していました」.すごいたとえ話です.片方でも捨てないのなら洗濯しろよ.「ちなみに,断捨離をしてから,私の靴下は1足も離れ離れになっていません」.そもそも,普通,ええ大人が滅多に靴下片一方失くしたりしないよ.単にずぼらなだけではないか?「文具王」の同じ靴下を15足買ってみた(なにも考えなくとも必ず対の靴下が見つかる),のほうがずっと清々しい(やりませんが).少なくともノウハウが提案されている訳だし.

 最後のページに小さい文字で「『断捨離』は商標登録です.個人的な体験の発信は自由ですが,商業・営業目的が伴う場合,やましたひでこの許可が必要です」だって.なんでNHKがわざわざ,商売ネタを,商売であることを伏せて(報道の皮を被せて)まで宣伝してやる必要があったのか.