忘れぬうちに
今日読み終えたので、メモっておこう。
ジョージ・ジョンソン『リーヴィット 宇宙を測る方法』WAVE出版
- 作者: ジョージ・ジョンソン,渡辺伸,槇原凛
- 出版社/メーカー: WAVE出版
- 発売日: 2007/11/05
- メディア: 単行本
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(1)リーヴィットは牧師の家に生まれたが、家系的には学問にかかわった人が多くいた。ラグドリフ女子大を出て、25歳から天文台の仕事を断続的に行なった。女子大の入試や教科に言及があるが、数学が結構含まれていることに注意。科学系の科目はわずかしか受けていない、と書いてあるが、解析幾何学と微分学を履修してA評価だと。
(2)長く上司であったピッカリングの他に、シャプレーが話の主人公的に出てくるが、あまり良い書き方をされていないなあ。銀河系の渦巻きの中で太陽が中心から外れていることを示したのはいいが、後は全部言っていることが全部外れていたし、それはその人柄からそうなったような書き方だ。
(3)ハッブルは改めて偉大であるなあと思わされた。ハッブルの法則なども、もちろんハッブルが見つけなければ他の誰かが見つけるような情況になっていたんだろうが、結局大事なところ(ハッブルの法則だけでない)を観測で慎重にきちんと押さえることができたのは、それだけ、何が重要かを見抜く目があったのだろう。